ITビジネスで社会にどのような変化が起こっているか?トレンドを知れば世の中の見方が変わる!

今回ご紹介するビジネス書は「60分でわかる!ITビジネス最前線」という題名通りの内容です。見開き2ページで1コンテンツを解説してくれており、図解を用いて説明されているので初心者にとっては非常に分かりやすい♪お手軽にその周辺の知識を身につけたいときにはこういったシリーズの本を活用すると便利ですね。2017年発行で若干古いですが、逆にこの3年の進化を読みながら体感することも出来、基本を抑えるには十分な内容です。

この本で学べること

  • ITの進化に伴い、「置き換え、省く、まとめる」技術が社会に浸透。
  • 上記により、「全体最適、多様化する個別ニーズへの対応、意思決定の高速化・サポート、サービス提供の高速化」が様々な業種・業界で発生している。
  • 全てに共通する事は上手くデータを活用し、それを更にサービスの改善につなげていける仕組みを伴っていること。
  • 自分が利用しているサービスがどのようにデータを収集され、どのように役立っているのか観察してみると世の中の見え方も変わってくる。

こんな方にオススメ

  • 世の中で起こっているトレンドの背景にある技術などに興味がある。
  • ITと一言で言うけどどんな技術があるのかざっくり知りたい。
  • IT業界を志望している、もしくはIT業界の企業を顧客に持つことになり、入門書として学びたい。

本のポイント1(AI・ビッグデータについて)

  • AIには4つのレベルがある。
  • 1制御:エアコンが温度により風量調節するなど、言われた通り動く。
  • 2推論:質問に答えるAIや掃除ロボなど、ルールを理解してその枠の中であれば判断出来る。
  • 3機械学習:画像認識、囲碁のAIなど、ルールを改善してよりよい判断が出来る。
  • 4ディープラーニング:人間が特徴を言わなくとも、自分で特徴や判断基準を見つけて判断出来る。
  • イチゴの特徴を赤い、緑のへたがある、表面につぶつぶがあるなどの特徴を伝え、イチゴを認識するのが、機械学習。
  • たくさんのイチゴの画像を見つけて、その中からAIが自分で特徴を見つけてイチゴと判断するのがディープラーニング。これにより人が気づけなかった特徴を見つけられるようになるかもしれない。
  • ディープラーニングを活用した翻訳AIに、英語⇔日本語、英語⇔韓国語を勉強させたところ、AIが独自に中間言語という概念を作り出し、日本語⇔韓国語を自ら翻訳できるようになったという事例もある。
  • 将来AIは人の表情の動きなどを学習し、感情を読み取れるようになるかもしれない。
  • BIツールとは、例えば営業数字と勤怠管理など、異なるシステムに保存されているデータを統合する事で、勤怠状況と営業成績の相関関係など複合的に分析出来るツール。
  • ビッグデータにはVolume(量)、Variety(種類・多様性)、Velocity(リアルタイム・速さ)の3要素(3V)で構成されている。
  • 多様性とは、システムからのデータだけでなく、音声・画像・センサー情報など様々な方法でデータを収集する事を指す。
  • データを集めるだけでは意味がなく、そのために「コスト削減」などにざっくりしたものではなく、「歩留まりの原因となっている要素を特定し、具体的な改善案を見つける」という目的を設定する事でボトルネックが解消出来、コスト削減を実現出来るようになる。
  • ビッグデータを活用すれば今まで気付かなかった相関関係や機械が故障するタイミング、在庫が切れるタイミングなどを正確に予測出来るようになる。
  • これらのビッグデータをAIと組み合わせる事で、目玉商品をセールしたいとき、それ以外の商品もトータルの売上が最適となるように、価格設定案をAIが提示してくれるようになり、勘や経験に頼らないデータドリブンな判断が出来るようになる。
  • その他、膨大な医療論文から患者の病名を診断したり、AI自身が賛成と反対意見の情報を収集し、根拠のある意見を提示してくれるサービスも始まっている。

本のポイント2(IoT、クラウド、その他ITサービス事例など)

  • 仮想通貨とは、中央銀行や国を介在せず、直接当事者間でやり取りを行うため為替の影響を受けず、手数料も非常に安い。
  • また、通常の通貨と異なり例えばビットコインは上限2,100万枚までと有限であるため、需給バランスによって価値が決定する。
  • ブロックチェーンとは、分散されたデータベース上に多数同時で取引履歴が保存されるため、改ざんや不正が難しい。
  • P2Pはピアツーピアと読み、1対1でのネットワーク取引の事を指す。
  • データマイニングとは、大量のデータから分析することで最適なルールやパターンを見つける事を言う。
  • クラウドの特徴はコストを抑えて、管理の手間も削減し、外部データサーバーを活用している事災害等に強いというメリットがある。
  • Amazonが提供しているAWSは顧客が必要な機能をチョイスして自由にシステムやアプリを構築出来る点が非常に評価されている。
  • またAmazonではDRSというサービスで、これに対応した機器を利用していれば在庫が切れたら自動的に発注してくれるようなサービスなども提供している。
  • IoTはモノ同士がネットに繋がる事で、これまでバラバラに管理されていた情報がデジタル上で一元管理出来るようになり、全体最適な生産計画などが立てられるようになったり、生産工程自体を自動化することも可能になる。
  • 意思決定が速やかに出来ることで先手を打って改善策を講じる事が出来、結果PDCAが高速で回転する事でより全体最適が進むという好循環を生み出している。
  • これにより、バイクのハーレーダビットソンは、サイトで好きなパーツを組み合わせる事で自分だけのバイクを発注する事が出来、スマートファクトリー化された工場ではこのデータに基づいた最適な生産計画をAIが判断。マスカスタマイゼーションを実現出来るようになっている。
  • GEが提唱するインダストリアル・インターネットとは、製造・エネルギー・ヘルスケア・公共・運輸の5つにおいてビッグデータやIoTのプラットフォームを統一して、より広い範囲で全体最適を図ろうというもの。
  • VRなどのウェアラブル端末を使えば、熟練工の技術を数値化、マニュアル化し、初心者でもある程度の領域までは熟練者の情報を取り入れたAIがサポートしてくれたり、多言語に対応させる事で、日本にいながら他国の技術者の支援が出来るようになる。
  • ドローンが普及すれば、これまでの配達コストを1/8まで削減出来る可能性があるという報告もある。
  • オムニチャネルとは、これまでバラバラだったサービスを統合サイトに集約する事で、消費者をそこを経由するだけで好きなものを購入出来るようにする事をいう。

この本を読んだ自分のタスク

  • どのデータを集めれば課題が解決出来るか。どんな仕組みでこのサービスは成り立っているのか。
  • どうすれば現場が協力的にデータを入力してくれるようになるのか。
  • こういった視点を常に持って目の前の業務に取り組む。

まとめ

3年前の本ではありますが、まだまだ普及していないものから、リモートワークやクラウドのように、今では使う事が当たり前になったものまで様々な事例が紹介されています。読んでいて思ったのは、このような事例に出てくる企業は全て、顧客等の行動をデジタルで取得出来るビジネスモデルを前提に構築していること。その事によりどんどん新しい情報が入り、それをAIが効率的に分析、提案してくれる事で人の意思決定スピードが高速化。動けばPDCAが回るため、更に良いサービスが提供出来る。まさにDXを実践していると言えます。

データドリブンな企業しか生き残っていく事は出来ないデータドリブン企業こそ人に感動を与えられるもうそんな時代に突入しているのだと思います。人はその結果生まれた利用してくれた方の感情や感動、どうすればワクワクするかなど、人でなければ読み取れないものをしっかりキャッチしたコミュニケーションを図る事がより求められるのだと思いました。

リンク

60分でわかる!ITビジネス最前線 著者:ITビジネス研究会

https://www.amazon.co.jp/60%E5%88%86%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A-IT%E7%9F%A5%E8%AD%98-IT%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4774189960