国家資格キャリコン、実技更新講習のポイントを5分でお届け!第1回「発達障害の就職支援・キャリア形成支援」

2021年1月29日

こんにちは!知識講習が終わり、いよいよ実技講習のポイント解説に入ります。本来はグループワークなどを行うようですが、今回はLECさんのオンライン講座を受講していますので、動画を見て課題を解くというのが基本スタイルです。それでは早速見ていきましょう!

この講座で学べること

  • 健常者の方も発達障害の方も、キャリアコンサルティングの基本は何も変わらない。
  • 自閉症やADHDの要素は誰にでもある。障害とはその要素が通常よりも強い事で個人と周囲との間に不都合(障害)が生じることを指すのであって、その人に障害がある訳ではない。
  • 次に何をすれば良いか分かりやすくまとめる構造化・視覚化を仕事に組み込む事で活躍の可能性は広がる。

講座の流れ

約5時間半の動画研修を受講し、その後全3問の記述式テストを解答し郵送する。合格点は70点以上。記述テストはテキストと一緒に送られてくるので事前に問題はわかります。そのため、テストに出る範囲を意識しながら聞けるので頭には入ってきやすいですし、きちんとやっていればまず落ちません。

5時間半は正直長いですが、2倍速再生で聞いても十分に聞き取れますので実質3時間弱あれば動画は見終わる事が出来ます。

単元のポイント1(発達障害の構造)

  • キャリアコンサルティングとは人の物語を支援する仕事。その方がどのような人生を歩んで来たのかという事にフォーカスして支援をするという軸を持っていれば、どのようなケースでも大きく問題になることはない。
  • ビジネス環境の変化によって、定型的な業務が徐々になくなりつつある一方、人口減少によって発達障害の方々にもその個性を生かして活躍して頂く必要性も増してきている。
  • 人の脳は他の身体の部位と異なり、進化の過程において古いものの上に新しい機能が積み重なって構成されている。つまり人間がまだ魚だったときの機能も常に生き続けているという事になる。
  • 人の脳は大きく古い順に4つに分類され、これらが上手くバランスを取り合って生活している。
  • 1ワニの脳:生存・生殖本能。2馬の脳:好き嫌いを判断する事で未来に対する予感や予想が生まれる。3サルの脳:社会の中での序列を意識し、相手や自分の立場を認識する力。4人間の脳:未来を見据えた行動によって、計画や戦略を立てる事が出来る。
  • 発達障害には主に3つのケースに分けられる。ADHD、自閉症、LD。このうちのADHDや自閉症は上記4つの脳機能のどこかが強く出過ぎる反面、機能が弱い面が出来てしまう事で周囲との調和を崩しやすくなる原因になっている。
  • ADHDは馬の脳が強く、人間の脳が弱い。そのため、好きなことには尋常ではなく没頭出来るが、注意が色々なところに飛んでしまい、片付けが出来なかったり人の話を最後まで聞くことが苦手になっている。
  • 自閉症は人間の脳が強く、サルの脳が弱い。そのため決められた手順を正確に実行する、飽きずに同じ作業を反復出来るなどがある反面、相手の気持ちを察したりする事が苦手。独自のルールで動いてしまったり相手に強要したりする。
  • LDは聞く、読む、話す、書く、計算するなどの機能のうち特定のものだけが極端に苦手な学習障害という。他の方は問題なく出来る状態にある。
  • 自閉症の方は人の意図を読むことが苦手なので、皮肉を褒め言葉と受け取ったり、相手が関心のない話を延々と続けたりする事で、やる気がない、人の話を聞いていないなどで職場でトラブルになる事がある。
  • また、仕事の途中でタスクが変更されると、自分のタスク達成の喜びを奪われたと感じ、柔軟な対応ができなくなるなどの状況が発生する。
  • 逆にルーティンワークは人より飽きずに黙々と続ける事が出来たり、周囲の空気を読めないからこそ明確なミッションがあれば周囲に流されずにその目的を達成しようと頑張る事が出来る。
  • 所定の手続きを守らなければならない仕事や繰り返す必要がある仕事、アスリートなど持続的でストイックな集中力や専門性を発揮する業務などでは才能を発揮しやすいとも言える。
  • ADHDはどうしても目の前の出来事に心を奪われやすいため、直近のタスクや提出物、メールの返信を忘れたり計画的に何かを我慢してこつこつ進めるという行動が取れない。
  • そのため、周囲が期待していない事に熱中し、期待する成果が全く出てこない事で周囲の反感を買い、孤立するようなトラブルが発生する。
  • 逆に自分の興味のあることには爆発的な集中力を発揮する事があるため、役割を明確にし、周囲の期待する成果に注意が向くように工夫していく。
  • そのため、医師など迅速に専門的な役割を果たす必要があるものや、アーティスト、クリエーターなど業務サイクルが短く強い情熱が必要な職種においては才能を発揮出来る可能性がある。

単元のポイント2(キャリアコンサルタントが出来ること)

  • どちらのケースにおいても仕事を構造化し、何をすればよいのか明確な状態を作る事で能力をその一点に集中させ、周囲が求めるパフォーマンスを発揮してもらえるように工夫する事がポイントになってくる。
  • 手順を明確化する、パーテーション等で周囲の刺激を整理する、具体的な終了の見通しを持たせるなど。
  • キャリアコンサルタントのような第三者が本人と職場の上司など双方から話を聞いた中で双方のズレを整理し、どのような特徴が業務やキャリアの障害になっているか把握する。
  • 上司など周囲の方にも発達障害に関する啓発、理解、上手く工夫すればしっかりパフォーマンスを発揮頂ける事を説明する。
  • ご本人にも(医師の診断があること前提)自覚を持ってもらい、「相手の意図を読む事が苦手なので、次に行うべきタスクを教えて欲しい」などご自身から周囲に声をかける事で双方の理解が進むような環境を整えていく。
  • 面談にあたって、発達障害のような特徴を捉えたらその方の子供時代のエピソードなども確認し、これまでに他にも類似するトラブルがなかったか確認し、理解を深めていく。
  • ただし、医師ではないので診断を受けていない方に対して発達障害の可能性を言及する事が非常に危険。専門医へのリファーをする際にもその点は言及せずに最終的な選択肢は当然ながら本人に判断頂くように伝える。
  • 最終的にリファーすることになった場合もキャリア支援は最後まで責任を持って担当する事を伝えること。

まとめ

知識講習でも一部発達障害について触れられていたこともあり、様々な知識も理解を深めながら勉強する事が出来ました。人の脳の構造も分かりやすく解説されており、発達障害の方々がどのようなトラブルで悩んでいるのか視野を広げるきっかけにもなりました。周囲の理解と本人の自覚によって他の方よりフォローは必要かもしれませんが双方が必要としあえる関係性を構築する事が出来る。

発達障害だからという枠にはめて見ていくのではなく、あくまで目の前の相談者に寄り添う中で今日学んだ知識を活かし、状況を論理的に整理した上でどのように本人や周囲をフォローする事がその人の能力を活かす事に繋がるのか考える事が重要であるという単元でした。テストも上記のようなポイントをしっかり学べばテキストも見ながら解答出来るのでスムーズかと思います♪

リンク

LECのキャリコン更新講習のご参照はこちらからどうぞ!キャリコンWEBサイトには、全国で開催されているLEC以外の更新講習の一覧を見る事も出来ます。

国家資格キャリアコンサルタントWEBサイト:https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/pdf/update/CourseInfo202101-03_20210112.pdf

LECキャリコン更新講習:https://www.lec-jp.com/caricon/koushin/