国家資格キャリコン、知識更新講習のポイントを3分でお届け!第3回「企業におけるキャリア形成支援の知識」

2021年1月29日

この単元では、企業がその経営目標を達成するためにどのように従業員のキャリア形成を図っていくのか、そのためには身に着けさせたい技能の機会を提供するという与えるだけではなく従業員自らの気付きや自己実現を促し、個人の目的達成を支援していく事が重要だという事をセルフ・キャリアドックを中心に解説されています。

単元のポイント

  • 今の時代、単純にロールモデルを追う時代から、自分自身がどうしたいのか、何を実現したいのか自分の内側を見つめ、振り返る事で目標設定し、努力を重ねていくことが求められている。
  • とはいえ、普段実務をしていると忙しく、顧客や社内の人間、目の前の業務など外に意識を向ける事はあっても意識してそのような機会を作らなければ自分の内側を見つめる難しい。
  • そのためにも、キャリアコンサルティングという対話を通して自己理解や目標設定、自分が努力する源泉を見つけていく事が重要になってくる。
  • それを企業の仕組みとして提供するのがセルフキャリアドック(以下SCD)。SCDは企業の要望を実現するように誘導するのではなく、あくまで従業員個人のキャリアを主体に考える事が大原則。
  • キャリコンした結果、離職に繋がるのでは、転職を誘導されるのではないかという懸念に対しては、人間は自分が何のために働くのか、どうしていきたいのか自らの気づきを持って内側から湧き出る主体性によって積極的に今目の前のことにも取り組むようになっている。
  • 未来への目標設定は今のモチベーションに繋がるという考え方
  • その結果、離職していく人が増えていくのであればそれは企業の現状に問題がある可能性が高く、どう改善していく必要があるかコンサルできるようになる事がキャリコンには求められる。
  • SCD実現には経営者のコミットが最重要。人事部の権力は会社によって様々。経営者からの発信であれば社内からの反発も避けることが出来、スムーズに事を進め成果を上げる事が出来る。
  • 個人情報の取り扱いは非常に重要。本人の許可なしには面談内容は開示出来ない事を事前に説明しておかないと後に大きなトラブルに繋がる。
  • 企業のイエスマンではなく、企業側の考えや施策が本当に今の企業にとって効果的なのか、正論だけではなく現状に即した提案が必要。
  • 相談者と面談するときにも、あくまで相談者の理解者として。相手に寄り添った対応で満足度が高ければひいては会社がきちんと自分に向き合う機会を提供してくれたと感じ、ロイヤリティーが高まることにもなる。
  • 企業が個人のキャリア形成を支援するにあたっては、その活動に注力する事が従業員の不利益にならないようにケアする必要がある。
  • 具体的には金銭的補助や、時間的補助、職場での理解など。常にキャリコンは人事などの企業側と相談者の間に入る事になる。双方にとって最適な提案が出来るように上手くコミュニケーションを図る必要がある。

まとめ

キャリアコンサルタントは常に企業側と相談者の間に挟まれることになる。キャリコンは誘導ではなく、あくまで相談相手主体。気づきを面談を通して与える事が一番の役目である事を忘れないようにすること。その事を意識した上でセルフキャリアドックなどの施策を一緒に進めていく事が、双方のパフォーマンス向上に繋がるというお話でした。

個人的にこの単元を担当して下さった講師の方が非常に実践的な事例を交えながら解説して下さったので非常に頭に入ってきやすく、本当に実務で活躍されている方なんだなと感じました。人に何かを説明するという面においてとても勉強になりました。

次は「労働市場の知識」についてです。