国家資格キャリコン、知識更新講習のポイントを3分でお届け!第4回「労働市場の知識」

2021年1月29日

今回は主に労働白書という労働環境に関するデータを紐解き、これまでの労働環境の変化やこれから求められるスキル、数字を理解する上での専門用語などについて学ぶものになっています。ここについてはキャリコンに全く関係ない方でも是非ビジネスパーソンとして理解しておくと良い内容だと思います。20年4月に作成された資料であるためコロナショックの影響がまだそこまで反映されていない面も一部ありますが、概ねは現在でも活用出来るデータです。

単元のポイント

  • 2019年度では有効求人倍率が1.63倍、完全失業率が2.5%だった。(最新の20年11月数字では1.06倍、2.9%)
  • 景気動向指数(景気の先行きを判断する指標)は先行系列、一致系列、遅行系列の3つがある。
  • 新規求人数は、景気が悪くなるとまずは新規採用を抑えようとするので先行系列。
  • 有効求人倍率は一致系列。ただし、ハローワーク以外で求職する方もかなり多くなってきたので正確性は若干怪しくなってきている。
  • 完全失業率は最終手段なので遅行系列。
  • 2018年度での高齢化率は28.1%。人工置換水準という人口を保つために必要な出生数は2.07に対して現在は1.42。
  • 30~34歳の未婚率が1960年代は1割だったのに対して、現在は男女ともに50%弱~35%程度で推移。未婚率がかなり多くなってきている。
  • 1975年には第一子の出産時の母の平均年齢は25.7歳であったのに対し、現在は30.7歳。
  • しかし、実際に結婚した世帯が結果的に何名子供を出産したかという完結出生児数は2.19人⇒1.94人とそこまで大きくは変化していない。
  • このことから、結婚した世帯の子供を産む数が減ったというよりも未婚率が増えた事に伴い出生率が下がっているという事が少子高齢化を促進する一番大きな要因となっていると考えられる。
  • 雇用者数は1984年から2019年にかけてほぼ右肩上がりではあるが、働き方が多様化したこともあり、正社員比率は84.7%⇒61.5%と非正規の割合が増えている。
  • 新規求人倍率は2020年に入り急降下。
  • 現在起こっている第四次産業革命(IoT、ビッグデータ、ロボット、AIなどによる技術革新)により就業者のキャリア選択や働き方が大きく変わってきている。
  • 人生100年時代に突入し、資金を必要とする期間は長期化することで働かなければならない期間も長期化する。
  • 常に雇用環境は変化するため、生涯変化に対応していく力が必須となる。産業も必ず新陳代謝が起こる。
  • テクノロジーは補完ではなく、代替のステージにまで来ている。
  • 人間には複雑な事象を複合的に考えて解決する能力や、それらを解決するためにチームで信頼関係を構築してコミュニケーションを図る力、状況に臨機応変に適用する能力が備わっている。
  • ここはAIに絶対的に勝てる部分。

まとめ

このように数字でまとめてくれると、説明するにあたっても説得力が増すので非常にありがたいですね。少子高齢化は単に出生率が下がっているだけではないこと、就業人口は増えているがその内訳は変わってきていること、景気動向指数にも様々な背景があることなど、様々な数字を組み合わせたり意味を紐付けて見ていくことで様々な事実がみえてくるという事は、実際のビジネスでもよくあることでその意味でも勉強になる単元でした。

次回は「労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識」です!タイトル長い(笑)